とある日本語教師の身辺雑記

中国の大学で日本語を教えながら、日常の雑感や出来事を気の向くままに綴ります(最近は麺と猫と自転車が主)。

問いも結論もない、ただの日記。

5日(水)

暑い。

このブログを書いているのは昼前なのだが、現時点で32度に達している。

今日の予想最高気温は34度とのこと。

うげぇ。

最近運動をサボって太ってしまったので、暑いのはたまらん。

それでなくても、いま住んでいる部屋(6階)は、風通しが悪い。

なので、この時期になると、夜でも熱気がムッとこもってしまう。

昨日は夜になっても涼しくならなかったので、今シーズン初めてクーラーをつけて就寝したのだが、クーラに頼りすぎてしまうと電気代が馬鹿にならない。

去年の夏休みはずっとクーラーをつけた部屋に引きこもって書き物をしていたので、月給の一割ほどの電気代を請求されてしまった。

同じ轍を踏まないためにも、大学に行って仕事をすることにする。

事務室ならクーラー使い放題だしね。

 

今週からうちの大学では入構規制が厳しくなった。

中国では今週末に大学入学試験が行われるからだ。

この試験、名前を「普通高等学校招生全国统一考试」といい、一般的には“高考”と呼ばれる。中国語における「高等学校」とは、高等教育を行う学校、つまり短大、大学、大学院などのことであり、日本の「高校」とは異なる(中国語では高校を「高中」、つまり「高级中学」と呼ぶ)。

この試験は日本のセンター試験のように全国統一で行われる(もっとも各省によって問題は異なるそうだが)。

さっき調べたところ、試験会場は市内の各高校となっているようだ。

去年もそうだったが、うちの大学は試験後の採点会場になっているので、入構が制限されているのだろう。

中国の大学入試制度では、日本の国公立大の前期・後期試験や、各私立大学が独自におこなっている入学試験のようなものがない。

そのため、“高考”の成績で入学できる大学が決定してしまう。

いわゆる「一発勝負」である。

こんな暑いなかで、そんな勝負に挑む受験生たちも可哀想に思えてくる。

頑張ってください。

 

そういえばもうすぐ「端午の節句」である。

日本は旧暦由来の節目を新暦で祝ってしまっているので理解しにくいかもしれないが、中国ではいまだに旧暦の影響は残っていて、日本では新暦で固定されている七夕や端午の節句も旧暦で祝っているので、新暦の感覚からすれば、毎年異なる日に祝日が来ることになる。

今年の場合は金曜日が「端午の節句」になっている。

そのため、中国では3連休となる。

私は今週の水・木は授業が入っていないため、個人的には5連休である。

学生さんや会社勤めの人からすれば殺意が沸くかもしれないが、ちゃんとこうして大学に出てきて、テストを作ったり、宿題に目を通したり、教材を作る準備をしたりしているので、誤解なさらぬよう。

 

そうこうしていると、知り合いの語学学校の校長先生から、翻訳のチェックをするお仕事をいただく。

日本式焼肉屋のメニューの翻訳をチェックするというもの。

こういうお仕事は時々いただく。

50品前後の中国語のメニューを日本語に翻訳されたものをチェックし、修正したり、アレンジしたり、翻訳されていないところは自分で翻訳したりする作業を、だいたい2時間ぐらいで完成する。

相場がわからないので、高いのか安いのかいまいちはっきりしないが、300元(約五千円)いただく。

時給換算すれば一時間で2500円。

なかなか美味しいお仕事だが、そうしょっちゅうあるわけではないのが残念。

しかし、おかげで牛の腸を前から順に「マルチョウ・シマチョウ・テッポウ」と呼ぶことや、牛の第二の胃を日本語では「ハチノス」といい、中国語では「金钱肚」ということ、について勉強できた。

そして、猛烈に焼肉を食べたい気分になった。

お日様が高いうちから火をおこして、炭火で焼いたカルビやマルチョウを頬張りながら、ジョッキに霜がつくぐらいキンキンに冷えた生ビールをグイグイ煽りたいね。

そんなこと考えているから、太るんだな。