とある日本語教師の身辺雑記

中国の大学で日本語を教えながら、日常の雑感や出来事を気の向くままに綴ります(最近は麺と猫と自転車が主)。

天高く、そして肥える秋。

19日(木)

昨日から天気が良い。

「天気が良い」なんて一言で片付けるのが失礼なほど、天気が良い。

空気が澄んでいるので、空が高く、青い。

雲が秋の訪れを説得力持って告げている。

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あまりに天気が良いので、我ながら単純だが機嫌が良い。

そしてお腹も空いてしまう。

午前中に授業を一つ(3年生の作文)片付けたあと、久しぶりに麺を食べに前から気になっていた拉麺店へ行く。

店に入るなり、先客が美味しそうに啜っている麺が目に入る。

いやがおうでも期待が高まる。

さっそく牛肉拉麺の大(12元)を注文。

注文を受けると店のお兄ちゃんが麺をバンバンと打ってはくるくるねじり、くるくるねじってはバンバン打ちながら、まさに「麺を打つ」。

5分ほど待つ。

銀色のお盆に載って私の麺が登場。

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美しい。

牛すじの茶色に薬味の緑、そして醤油ベースの澄んだスープの底に見える麺の白が食欲をそそる。

いただきます。

まずスープを頂く。

うまし!

醤油のコクにくわえて唐辛子のピリっとした辛味がアクセントとして効いている。

麺をすする。

文句なしのコシあり麺。

さっきにいちゃんがかなり力を入れて「バンバンねじねじ」しているのを見ているからそう感じるのかもしれないが、かなり弾力がある。 

そしてよく煮込まれた牛すじの食感もすばらしい。

手を抜いたケチな麺屋は牛肉麺にうっすい牛肉を言い訳程度に乗せて「牛肉麺」を名乗ることがあるが、ここは違う。

満足。

 

腹ごなしに歩いて学校まで戻る。

風に秋の匂いがする。

見慣れたキャンパスも今日は美しく見える。

ああ、こんな日に自転車で郊外まで走り出すことができたら、さぞ気持ちがいいだろうな。

しかし、残念なことにまだ片付けなければならない事務作業が残っている私は、おとなしくオフィスへ向かう。

そして窓から見える晴天を恨めしげに一瞥したあと机にかじりついて心地よい秋の一日を過ごすのであった(太るなよ)。

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